私たちcte.には、日々実現を目指しているパーパス、パーパス実現のためのミッション、どのように行うかのビジョンがあります。
この度、これらを直観的に理解できるようビジュアル化してみました。お客様だけでなくご支援いただいている皆様、ひいては私たち自身も、
私たちなりに、世の中にあるコミュニケーションのギャップを無くすために、つたえる とどける 想いをつなぐ。時代に、想いに寄り添える企業となれるよう、このグラフィックを常にイメージし、様々な取り組みを行ない、お客様のお困りごとを解決してまいります。
このイラストは「ビジョナリーグラフィック」として、いずれサービス化しようと考えております。私たち社員一人ひとりが何度も話し合って、自分たちの向かう先、存在価値をより練り上げていきました。一つの気づきとして、この「ビジョナリーグラフィック」は、作っていく過程にこそ意味がある、ということがあります。御社のMVV浸透策としても活用できるのではないでしょうか。
今日のてらすラボは特別編として、この「ビジョナリーグラフィック」制作の裏側、私たち自身の体験をお伝えしつつ、イラストの細部を説明していこうと思います。
ビジョナリーグラフィックを構想した理由
VUCAと呼ばれる現代の会社経営において、「理念」の重要性が増していることは、多くの経営者、管理者が、認識していると思います。当社も2021年、「熱を伝える」という新しいステートメントを策定しました。コロナ禍で環境変化が加速するなか、想定以上の規模とスピードで、事業を転換する必要に迫られたからです。
ステートメントを運用するなかで、次の時代に向けた私たちの考え方、価値観を、社内外に発信することができました。「やはり、ことばの力は大きい!」と強く感じました。
一方で、ことばの限界を知る機会にもなりました。明文化されたステートメントを覚え、理屈を理解してもらうことはできても、感覚まで共有することは難しいのです(それでも、十分に効果はあったのですが…)。
従業員、顧客、取引先、地域社会、あらゆるステークホルダーに、心から共感していただける未来像を描きたい。そのために私たちは、ことばとイメージの両面でビジョンを共有できないか? と考えました。
まず、ヒントにしたのがnote社が2021年に発表した「noteの街」のイラストです。西海岸風の街のあちこちで、表現する人、その創作物、周辺で遊ぶ人の様子が描かれていています。「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というnoteのミッションが、イメージとともに伝わってくると感じました。
ただ、note社のようなベースの共通認識や知名度のない私たちは、もう少しメッセージとオリジナリティを強調したいと考えました。あえてファンタジーとドラマの要素を加えて、ひとつの世界を作り上げることにしました。
取り組んでみてわかったのは、ビジョンをビジュアライズする行為そのもののメリットです。プロセスにおいては、細かいニュアンスを含めて、ステートメントの意義を改めて議論することになります。すると、抱いていた思想とことばの矛盾や、表現できていなかった意図、本当に実現したい未来像が、より明確になってきたのです。
ビジョナリーグラフィックを解剖する
私たちは、会社がつくる雑誌「コーポレートマガジン」をはじめ、印刷物やWebサイトなどを制作する会社です。「熱を伝える」には、目に見える情報だけでなく、その裏にある感情や空気感も含めてコミュニケーションを行う、という意図が込められています。
私たちは、まず自分たちの化身であり、「熱を伝える」役割を果たす妖精のキャラクターをデザインしました。ビジョナリーグラフィックの世界で、妖精たちは思い切り手足を伸ばし、人と人との接続点になっています。私たちもこのように、社会のさまざまなシーンに入り込み、情報や感情をつなげる役割を果たしたいのです。
議論する中で、私たちの「熱」にはいくつかの種類に分かれることがわかりました。燃えるような情熱だけでなく、やさしさや人の温かみ、ときには相互理解による冷静さ=青も大切です。また、熱を伝える私たち自身の熱も重要です。それぞれを、赤、グリーン、青、黄色の妖精で表現しています。
また細部には、さまざまなドラマが描かれています。
例えば、画の上部で先のない階段を登っている男女は、未来を切り拓く起業家です。赤い妖精は彼らとともに未来を目指し、仲間を増やす役割を果たしています。これは、経営者をはじめリーダーに伴走して、そのビジョンやチャレンジを形にする私たちの事業を比喩しています。
中央下部の横断歩道では、たくさんの荷物を持った子連れの女性に、男性がかけよっています。緑の妖精は、周囲の人に協力を呼びかけ、やさしさの輪が広げています。
私たちが支援するのは、突出した人物や組織だけではありません。その人だけが持つ温かさをキャッチし、届けるべき人に届けていく、制作スタンスを示しています。
左端のビルの屋上では、男性同士がケンカをはじめました。必死に止めようとする人を、青い妖精が助け、相互理解を促しています。
よりよい社会を築くためには、事実に基づいた議論、考察が必要です。大げさかもしれませんが、現実の世界中で行われる紛争をなくす努力も、「熱を伝える」企業であるcteの役割だと考えています。
下のビルでは、オフィスで原稿をチェックしたり、日本中の良いものを紹介するなど、黄色い妖精が躍動しています。前者は私たちの祖業である組版事業、後者は新規事業の日本酒イベント&プロモーションなどをイメージしています。
実は、このグラフィックの世界は、妖精たちがいなくても成立します。実際に、私たちの事業がなくても、世の中は回っていくのかもしれません。でも、「熱を伝える」存在があちこちに入り込むことで、人は生き生きとして、世界が鮮やかになっているのです。ビジョナリーグラフィックには、私たちのそんな矜持と世界観を込めました。
ビジョナリーグラフィック制作のご依頼を募集しています!
そしてcteでは、このほど「熱を伝える」ビジョナリーグラフィックの制作サービスを開始しました。私たちはビジョナリーグラフィックを次のように定義します。
実現したい世界を1枚のイラストで表現する
機能や便益ではなく本質的・普遍的な価値を表現する
観る人をワクワクさせるファンタジー、ドラマを含む
制作プロセスで新たな発見、成長がある
具体的な使用シーンとしては、会社案内の表紙や、コーポレートサイトのメインビジュアルをおすすめします。イメージ写真などより、御社の世界観を力強く訴えることができるはずです。
セールスや採用などのプレゼンテーション、あるいは動画での運用もおすすめです。ビジュアルを元にストーリーを語ることで、より共感が深まるでしょう。
スタジオジブリの宮崎駿監督は、作品の世界観を1枚の「イメージボード」を描き、スタッフに共有し、自分自身が探ると言います(前述のnote社もこの点参考にしています)。御社のビジネスのイメージボードとして、ビジョナリーグラフィックを活用してください!
株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。
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