離婚後も子どもの笑顔を守り、幸せに暮らせる「円満離婚」をサポートする株式会社アレグラーレ代表の飯野馨巳さん。独自のサービスを事業として成立させるまでのストーリーに、全ビジネスパーソンに共通する貴重なヒントがありました。
「ねばならない思考」に
とらわれていた。
今や3000人以上の「円満離婚」をサポートし、
メディアからも声がかかる
アレグラーレ代表の飯野馨巳だが、
創業から2年は鳴かず飛ばず。
銀行の残高は減っていく一方なのに、
中学生の息子のために
必要なお金は増える。
母一人子一人の家庭では
笑顔で過ごしていたものの、
無理は重なっていたのだろう。
「あの頃の記憶が飛んでいる」
不安と焦りの中、
マーケティングのセミナーに頼った。
「毎日ブログを更新して検索順位を上げよ」との教えに従い
苦行のように執筆を続けていたことだけ、
頭にこびりついている。
「本当は文章は苦手なんですが、
何かしていないと、
自分が押しつぶされそうでした」
しかし、飯野はあることに気づく。
苦しそうな顔をして書いた文章が、人の心に届くだろうか?
読んで困っていることを相談したいと思うだろうか?
飯野は仕事への向き合い方を変えた。
ブログは書きたいときに、
書きたいことだけ。
そして、収益モデルを根本から改めた。
従来は相談1回ごとの料金だったが、
5回、10回、15回と複数回のパッケージにしたのだ。
これなら、
一定の期間、継続することで、より本質的なサポートができるし、
収益も安定する。
代わりに、単価が上がるため、顧客が離れ、さらに収入が減るリスクも。
それでも、飯野はやると決めた。
案の定、はじめは契約に至らず苦しんだが、
少しずつ、少しずつ、
やり方を学んでいった。
そして、転機は最後の最後にやってくる。
「ついに今月で資金がショートする」
覚悟していたある日、1本の電話が鳴った。
いつもどおりの初回相談の予約、
でも、何かが違う。
「まるで、何年も前からの
ファンであるかのように、
私を信頼してくださいました」
他のサービスや解決策との比較ではなく、
飯野の提唱する「円満離婚」で解決したい、という想いが、電話口から伝わってきた。
本人いわく「暗黒の時代」を経て
ビジネスは軌道に乗った。
今は「円満離婚」のサポートが
天職だと確信している。
【自分でやると決める】
飯野さんはこのときのことを、
「自分を見つめ直した」と
振り返ります。
人のアドバイスを聞くのは大事。
でも本当に必要なのは、
自分のスタイルの確立です。
ときには自分の声を聞くこと、
困難な道でも「やる」と決めること、
そして決めたらやり通すことが、
成功への道なのです。
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