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藤田 陽司

パーパスによる諍いや争いを生まないために

自戒の念も含め書きます。

 

パーパスは、組織や個人の存在意義です。存在意義がぶつかり合ってしまうことは、これだけ多くの組織や人があれば当然起こりうることです。

 

わかりやすい例えで言うと、・赤味の牛肉の美味しさ・ヘルシーさを日本全国にもっと広めたいA社・赤味の牛肉の美味しさ・ヘルシーさを20~30代にもっと広めたいB社・霜降り牛肉の美味しさ・ヘルシーさを日本全国にもっと広めたいC社この3社は組織が大きければ大きいほど、つまり北極星に近づけば近づくほどぶつかり合ってしまいます。

 

この例えは企業間のお話しですので、購買者に選ばれる戦いとなってしまいますが、現在はむしろ健全な企業間競争として歓迎されています。

 

ただこれが国家間のパーパスのぶつかり合いとなるととたんに危うい気になってくるのは、昨今起こっている戦争を想起させるからでしょうか。国家間のパーパスのぶつかり合いも、健全な成長の礎にすることができるはずです。問題は国家間だけでもないはずです。何が違うのでしょう?

 

映画「オッペンハイマー」を観ました。被爆国日本、それも広島で生まれた私としてはかなり複雑な気持ちにさせられるシーンもありましたが、シリアスなエンターテインメントとして、非常に考えさせられる良い映画であると感じました。

 

そこで感じたのは、アメリカも日本も、それぞれの国民が戦争勝利を願うのは、将来の生活の保障なのではないか、ということです。今を犠牲にして将来の繁栄を求める事。この考え方があまり良くないのかもしれません。企業としても、「今、ここで働きやすいこと」を大事にした心理的安全性は企業発展の根っことなるものです。

 

将来のパーパス実現のために今を犠牲にする考え方を変えて、少しでも今を善くすることで将来のパーパスを実現するという考え方にもってくるのが良いのでは、とここでは一旦結論付けます。

 

社員やパートナーさん、関わってくださる方々が気持ちよく仕事をしてもらえる場を作る。この配慮が足りなかった面が大いにありますので、感謝を込めて、場作りに力を入れていきたいと思っています。


今を善くする


 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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