あなたの文章を読みたいと思っている人は、ひとりもいません。
文章にこだわるのは、時間のムダです。
ブログやオウンドメディアで、記事を執筆するときは、 そう思ってください。
そもそも文章を読むのは面倒くさい行為です。
プロのエッセーや人気者のブログならいざしらず、
自分に関係のない人が書いた、
山ほど同じようなものがある文章なんて、スルーされて当然。
だから、文章にはもうこだわらないでください。
勝負は切り口です。
読者が読みたくない文章を読むのは、
役に立つ情報が、読みたくなる切り口で
まとめられているからです。
今日は、すぐに使えるコンテンツの切り口を 4つの類型に分けてご紹介します。
①まとめる/くらべる
例)
・この春行きたいお花見スポット5選
・おすすめ空気清浄機ランキングTop10
・日本三大うどん最強決定戦
同じジャンルの対象をまとめるスタンダードな手法です。◯選のようにいくつかピックアップしてもよいですし、順位を付けてランキングにしたり、対決させる方法もあります。
起承転結の展開がなく、文脈が箇条書き的に並列するので、作りやすいというメリットも。後述するように、切り口を工夫すると面白いコンテンツになります。
②しぼる(軸を加える)
例)
・社長秘書が本当は教えたくない「デパ地下限定の手土産」4選
・青春ストリートスナップ「そら」
①の「まとめる/くらべる」は作りやすい反面、特徴づけるのが難しい。そこで、まとめる軸を加えて条件をしぼることで、新しい視点を作ります。
デパ地下の手土産はたくさんありますが、「社長秘書が教えてくないけれど教える」となればぐっと特別感が増し、興味をそそるでしょう。
青春ストリートスナップ「そら」はTikTokのアカウント。ストリートスナップは、街でおしゃれな人、おもしろそうな人などに声をかけてドキュメント的に撮影する手法で昨年流行しました。
なかでも「そら」さんは、学生のカップルという軸を加えて「エモい青春」のストリートスナップを撮影しています。胸キュンなビデオが満載ですから、ぜひ御覧ください!
③しぼる(フカボリする)
例)
・球辞苑:「流し打ち」「ツーシーム」「ロジンバッグ」
コンテンツをつくっていると、あれもこれも言いたくなってしまうのですが、総花的になるとつまらない内容で終わってしまうことがあります。こうなったら一点突破、マニアックと呼ばれても、徹底的に視点を狭めて、代わりにフカボリしてみてはどうでしょう。
球辞苑はNHKのスポーツ情報バラエティで、データや選手、元選手へのインタビューをもとに、ひとつのキーワードを掘り下げます。打撃の技術や球種などはまだわかりますが、ロジンバッグ(ピッチャーがマウンドで使用する粉末状の滑り止め)を取り上げたときは、「そこまでやる?」と思わずツッコミたくなりました。
コンテンツでバランス感覚は大事ですが、あえてバランスを破壊して突き抜けるのも、よい切り口です。
④ぶつける
例)
・柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
・うんこドリル
・SPY×FAMILY
俳句には「二物衝撃」という伝統的な手法があります。異質なモノ同士を一つの句のなかで取り合わせることで、新しい世界観を作り出すというもの。柿と法隆寺を取り合わせた「柿食えば〜」の句はその一例です(作者:正岡子規)。
二物衝撃的な切り口は、洋の東西を問わず現代でも多様されています。「美女と野獣」「セーラー服と機関銃」「極主夫道」etc…。
なかでも「うんこドリル」は最強の異物と異物のぶつかりあいです。おふざけの極地である「うんこ」と、まじめな学習の「ドリル」の二物衝撃で、子どもがゲラゲラ笑って学習机に向かうという新しい参考書をつくりだしました。
いま大人気の「SPY×FAMILY」も然りです。スパイと殺し屋、心が読める超能力者の家族という設定からして、「衝撃」的でおもしろいですね。
株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。
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