Aill goenは、企業の社員専用のAIマッチングアプリです。現在1000社以上が福利厚生として導入。人的資本経営や人材確保など経営課題を解決するために、活用していると言います。確かに、社員の恋愛や人生設計が充実すれば、仕事にも良い影響があるでしょう。 参加できるのは「雇用と福利厚生を大切にしている」企業のみということで、導入企業には日本を代表する有名企業やそのグループ会社、自治体官公庁や金融機関などの名がずらりと並びます。経歴や価値観、生活の安定という面でも、「将来を見据えられる」相手と出会えるというわけです。 「恋は立場やお金じゃない」という建前からすれば、かなり割り切ったサービスに見えますが、それだけではありません。 AIは価値観の合う人同士のマッチングだけでなく、2人の仲立ちをしたり、言いづらいことを伝えたりと「共通の友だち」としての役割を果たします。 「AIチャットボットといえば、ユーザーとAIによるQ&A形式の会話が一般的ですが、弊社のAIは、二人のコミュニケーションを両側から解析し、恋愛のプロセスと照らし合わせた上で、二人の進展状態に沿ったアクションの提案を行うことが可能です。 さらに、ユーザーの本音をアンケート形式でヒアリングし、本音を知った状態でコミュニケーションをアシストすることで、先回りして失敗を防ぎます。AI独自の予測とユーザーの本音が一致しているかを検証し、精度向上に反映しています」(同社)。 要するに、傷ついたり、失敗したくない若者に、AIが寄り添ってくれるということ。「傷つかない恋なんて…」と思ってしまう筆者にとっては、価値観の変化を露骨に感じさせるビジネスです。 https://aill.ai/
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