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小越 建典

水のオフグリッド


WOTA

2014年に創業したWOTAは、地球の水問題の構造的な解決を目指すスタートアップです。上下水道のインフラに頼らず、排水を再利用し、水を循環利用する「小規模分散型水循環システム」を開発しています。 「WOTA BOX」は、使った水の98%以上を再利用するポータブル水再生プラントです。通常、水処理は巨大なプラントで集中的に行われますが、高さ1mほどの浄水システムなら、さまざまな箇所で分散的に水を処理できます。 砂漠や被災地など水道が使えない場所でも利用でき、2016年の熊本地震や2018年の西日本豪雨、北海道胆振東部地震の避難所で、入浴支援に活用されてきました。 また、「WOSH」は同様の循環型手洗いスタンドで、20リットルの水で500回以上の手洗いが可能です。 さらに2022年には、住宅規模で「水のオフグリッド(インフラに接続しないこと)」を可能にするシステムを開発しました。従来の膜処理、殺菌処理に生物処理を加え、し尿など有機物を多く含む排水を再生します。 いずれも、膜によるろ過や塩素添加、深紫外線照射によって水を浄化します。さらに、独自開発のIoTセンサーとAIで、水質をリアルタイム計測&自律制御を行っているのが独自の技術。水資源の循環を効率化し、水の再生コストを下げることで、水道に代わるインフラとなるのが同社のビジョンです。 WOTA https://wota.co.jp/

 

株式会社シーティーイーは、企業がつくる雑誌「コーポレートマガジン」を推進します。

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