AIの発達で危険視されている問題のひとつが、画像や映像を極めて精巧に加工し、偽造する「ディープフェイク」。生成技術が発達し、もはや人の目で真贋を見極めることは難しくなりました。3月にはAIが作成した「トランプ前大統領逮捕」の写真が、ネットで拡散されています。
しかし、進化する技術があれば、対抗するテクノロジーも登場します。そのひとつが米国カリフォルニア州のTruepicが開発する「Truepic Lens」です。同社が提供する一連のテクノロジーは、デジタルコンテンツの撮影、編集、変更、カメラや位置等の履歴を、コンテンツに紐づくメタデータとして記録します。ユーザーは改ざんの有無や方法と、オリジナルのデータを確認して、簡単にフェイクであることを知ることができます。
また、本物のコンテンツに認証を与えることで、オンラインのコミュニケーションの信頼性が高まります。事故の画像を偽造して保険金をだまし取ったり、メディアがニセの情報を流してしまう、といった不正や虚偽がなくなります。
Truepic Lensはこうした機能を、OSや各種アプリに組み込めるようにしたソフトウエア開発キット(SDK)。モバイルで撮影された画像や動画のすべてに、同社の不正防止プログラムを組み込むことができます。
デジタルコンテンツの透明性を高めることで、これまで以上にインターネットを安心して利用できます。これまでにないビジネスを生む原動力になるかもしれません。 Truepic Lens https://truepic.com/
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