昨今、日本のコンサル業・ビジネス書出版業界が「パーパス」にフォーカスをあて始めたのは、世界的なCSV・ESGの流れから来ていると感じています。
資本主義経済がどうも行きつくところまで行ってしまった感があり、地球環境への影響や富の集中、ダイバーシティや人生100年時代など「このままシングルマテリアリティな目線で四半期や1年単位の短期的な数値目標の達成を目指す企業の競争原理に任せていて、本当にいいのか?」という危機感が世界的に醸成され、敏感に反応した企業がCSV・ESG経営を掲げはじめ、徐々に浸透していったのだろうと考えます。
CSVの元祖といわれる企業は世界最大の食品メーカー「ネスレ」です。 ネスレは将来の「食によるQOL最大化」を実現するために現在の「食への不安」を払拭することから始めました。 食への不安は、
健康・人命維持
動植物保護
地球環境保護
雇用
味わい・文化
など多岐にわたる分野において、網目のような調和が取れてはじめて払拭されるものです。
それをネスレが、自社事業で利益と両立しながら実行し始めたのが2000年ごろと言われています。
その行動こそがCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)であり、CSVはパーパスを達成するための行動の中核にあるものだと言われています。 そんなネスレのぱーぱすは
食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の
生活の質を高めていきます
です。
…お腹が空いてきましたので以下次回で。 「キットカット」でも食べることにします。