米ニューヨークに拠点を置くQlooは、世界中の消費者の好みを解析、予測する「文化的AI」を提供します。音楽や映画、テレビ、食事、ナイトライフ、ファッション、本、旅行など、多岐にわたる文化的領域のデータベースを保有。同社がすごいのは、個人の行動を追跡することなく、文化を解析することで、消費者の好みの相関関係を導き出すことです。
例)
サンパウロ在住でBMWを好きな人は、どんな映画が好き?
ブエノスアイレス在住の保守系でスターバックスが好きな人が、好きなインフルエンサーは?
ボゴタ在住のNFTコレクターでアメリカのホラーが好きな人は、どんなゲームが好き?
NIKEのスニーカーが好きな人と、VANSのスニーカーが好きな人で、音楽の好みはどう違う?
同社はこれらの予測を活用し、商品やサービスのレコメンドシステムを提供します。従来は特定のアプリやブラウザの行動履歴から、ユーザーの傾向を割り出してきましたが、個人情報活用の規制が厳しくなり、以前のようなマーケティング施策が難しくなりました。 いっぽう、Qlooは前述の通り行動を追跡せず、また個人を特定するデータを用いない、新しいアプローチを採用します。 レコメンドの精度など気になるところですが、8月にシリーズBで1500万ドルを資金調達するなど、期待の大きいテクノロジーです。個人の生活者にとっても、好みに合ったレコメンドは歓迎されるもの。ちょっと怖い気もしますが…。 Qloo https://qloo.com/ Qloo が資金を調達し、AI を活用したレコメンデーション API を拡張 https://techcrunch.com/2022/08/23/qloo-raises-cash-to-expand-its-ai-driven-recommendation-api/
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