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小越 建典

住宅販売に新人材を


カーザロボティクス社は、ひきこもり(※1)当事者/経験者の在宅ワーカーによるアバターロボット接客を展開します。無人のモデルハウスに設置されたロボットを遠隔操作。ビデオ接客と組み合わせ、顧客の要望に応じて住宅を案内します。 「接客の問題点や改善点をこまめにフィードバックするなど、細かなところまでこだわって仕事に取り組んでくれる」と代表の細谷竜一氏は、在宅ワーカーの特徴を評価。今後は接客レベルをさらに向上し、詳しい住宅仕様の説明などに取り組みます。 このようにITの活用で営業コストを圧縮し、低コストでスタイリッシュな住宅(600万円台からの平屋住宅「IKI」)を提供するのが同社のモデル。ただし、効率化で顧客本位のサービスが損なわれては本末転倒です。 例えばビデオ接客は省人化とともに、モデルハウスをプライベートな空間にします。顧客は自由に部屋を見て回り、ときに家族で議論するなど、人目を気にせず有意義な時間を過ごせます。 ロボット接客も、ロボットをアバターとした人のコミュニケーションであることが重要です。「AIロボットの接客はさまざま試みられてきたが、きめ細かい対応はまだ難しい(細谷氏)」。 同社は、ひきこもり当事者/経験者の特徴を生かす、バランスのよい住宅販売を検討。DXで労働力の問題を解決する興味深いケーススタディです。 ひきこもり在宅ワーカーがロボットを通じ「エンタメ×住宅仕様の説明」を行うモデルハウスが本格開始 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000325.000029869.html

※1…定義:様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外で交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)

 

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