さまざまな仕掛けで、たびたび注目を集める文響社の「うんこドリル」シリーズ。先日もNITE(製品評価技術基盤機構)とのコラボによる、身の回りの製品の正しい使い方についてクイズ形式で学べるオンラインゲーム「うんこ くらしの安全ドリル せいひん事故編」がSNSやメディアで話題になりました。
うんこドリルシリーズ初版の漢字ドリルは2017年に発売。すべての例文に「うんこ」を入れるという衝撃的な学習参考書は、発売から2カ月で270万部という記録的なヒット商品となりました。
くすっと笑えるうんこ例文に、自然と机に向かう子どもが多いそうです。バカバカしいけれど下品さ、汚らしさを感じさせないバランス感覚が、うんこをユーモアとして成立させています。
さらに、学習参考書としての価値提供をほんの少しずらし、親や子どもなどユーザーが抱える課題の本質を突いたことが、ヒットの理由でしょう。
うんこドリルは「漢字が覚えられない」「成績を上げたい」ユーザーではなく、「勉強に集中できない」「机の前に座っていられない」子どもや親にアプローチする参考書でした。
現在、うんこドリルシリーズは大学入試向けの英単語集もヒットし、複数の国々への世界展開も決まっています。年齢や地域を越えた普遍性と、すさまじい破壊力が、うんこを秘めているのです。
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